ホテルの窓から展望した熊本市
数ヶ月ぶりのポスト。前回は修了作品展について書いていたから、もう3ヶ月経っているのか。卒業式が終わったら体が不調になり、しかも翻訳の仕事も忙しくなって、竹を割ることが少なくなった。実をいうと、少なくなり過ぎた。
ところが、最近、体重もやっと増えだしてきて、今は翻訳の仕事と引越しの準備をする合間に竹の活動も徐々にやりだしている。2週間前は近所の石城小学校の学生5人と一緒に竹山に行って、竹を割る実演をした。小学生は何に対しても興味を見せてくれるので、結構楽しいイベントだった。(写真は先生からの送付を待っている状態。)
そして、先週はケイトリンと二人で、竹割包丁を探しに熊本県へ行ってきた。熊本に行く前に、訓練支援センターの先生達が熊本の鍛冶屋についての案内をして下さり、あと、野木村先生の所有する熊本県産の包丁を自分の手に持って重さなどを確かめさせてくれたので、出発する前から既にその行く先が決まっていた。まずは熊本県伝統工芸館に寄って、そこで販売している刃物がどのくらいの種類で出しているのかを確認してから、そこから南の宇土へ。宇土には小山博行という、刃物作りを63年間も続けている鍛冶屋さんがいる。電話してあったので、気持ちよく迎えてくれた。店に入ったら一箱一杯の竹割包丁を出してくれた。持ってみたら評判通り、バランスが非常によく、見た目より軽くて、しかも鋼の光沢というか、光り具合がきれいだった。一番の弱点は値段が一本15,000~50,000円以上と、少し高めだった。僕の手に一番よくなじんだなと感じたものの中から、小さくて可愛いのを一本、荒割りなどに使えるちょっと長めのを一本、合計2本買っちゃった。オマケとして天然の中砥石もくれたので、ちょっと浮き浮きした気分でまた車に乗って走り出した。
こちらは博行さんの兄弟の一人。5人いらっしゃるそうです。
次の目的地は川尻という町。林昭三さんという鍛冶屋さんの店に入り、幅取り小刀を1対買った。そうしている間に、ケイトリンは向こう側の松本刃物という店で、なんと6本(!)ものキッチンナイフを買った。ケイトリンはおそらく生まれる前から買い物していたと思うけど、僕が比較的に得意とする刃物に関してもケイトリンが勝つとは、思っても見なかった。
ちなみに、来週の火曜日(29日)にケイトリンの職場、大分南高等学校で「竹工芸の魅力」と題した講演をする予定。講演後の実演に小山さんの竹割包丁を使うのが楽しみ。